Elder Roberta

マトリアークとナレッジキーパーは、人生経験を積み、母から子へ、また祖先の伝統を通じて受け継がれた文化的な知恵や知識を守り続ける、非常に尊敬されている先住民コミュニティの一員です。先住民コミュニティでは、何世代にもわたって大いに尊敬され、影響力を持ってきました。彼らが持っている伝統的な癒やしの慣習や先住民族の世界観に関する独自の洞察は、先住民族がケアを受けるのを妨げがちな文化的障壁を克服するのに役立ちます。

先住民の声を聞き、それが確実に医療制度に取り入れられるようにするため、VCHはマトリアーク・ナレッジキーパー諮問委員会(Matriarchs and Knowledge Keepers Advisory Committee)を設立しました。

この委員会は、VCHとその管轄地域で働く先住民Elder、臨床医、先住民保健チームのメンバーで構成されており、先住民の理解方法(ways of knowing)を取り入れ、先住民の利用者と繋がりを築く活動を行っています。これはBC州の保健当局の中でもユニークな協力です。委員会は、先住民の女性やその家族の声を地域から発信することで、VCHの先住民保健リーダーに助言したり、他の委員会やディレクターと会合を持ったり、地域住民から上がってきた問題を提起したりします。

Elder Roberta

"マトリアーク、ナレッジキーパーとして、私たちは先祖の教えを受け継いでおり、コミュニティの幸福を確実にするという使命があります。私たちが生きてきた経験、知識、文化的慣習は、患者に安らぎを与え、先住民族がどのように自分たちや他の人をケアするかを示すのに役立ちます。私たちは、先住民の世界観と慣習を尊重し、次の世代のために明るい未来を創造する、文化的に安全な医療制度を目指しています。"

- Elder Roberta Price, マトリアーク・ナレッジキーパーズ諮問委員会主要メンバー

この諮問委員会の活動は、制度的な改革を進め、先住民族の医療成果を向上するために極めて重要です。最近では、マトリアークとナレッジキーパーが、周産期薬物使用の経験のある先住民族の妊娠経験者の経験談を集めました。その結果、人生の最も脆弱な時期にある先住民の出産者を保護するために、周産期医療ではトラウマに配慮したケア、ハームリダクション(害の軽減)になるアプローチ、サービス提供者の文化的安全性を高める必要性を共同で強調しました。

マトリアークとナレッジキーパーは、諮問委員会での活動以外にも、先住民の患者と直接関わり、文化的に安全でトラウマに配慮したケアを支援しています。彼らは先住民族の権利とニーズを擁護し、患者の根本的な問題に対処するケアプランを作成し、伝統的な治療法につなげます。こうした妊娠者への支援は、家族の絆を深め、世代を超えたトラウマを防ぐのに役立っています。

マトリアークとナレッジキーパーは、スピリチュアルな側面を取り入れたホリスティックなヘルスケアのアプローチをモデルとしています。他人の苦痛を取り除くことはできなくても、安心できる存在感や文化的な慣習によって、和らげることは可能です。彼らの存在は、たとえ苦境に立たされているときでも、愛されており、居場所があり、いつでも歓迎されているということを周囲の人々に思い出させてくれます。この優しさ、回復力、受容力は、他の人々がそれぞれの人生の中で実践することのできる、前向きな青写真を与えてくれるのです。

諮問委員会のマトリアークとナレッジキーパーは、先住民コミュニティにおける高名で信頼できる立場を通じて、先住民の利用者とVCHとのつながりを育みます。また、ヘスルケアの孤立している部分やギャップを察知したり、熱波やパンデミックのような危機に迅速に対応したりするのを助けてくれます。先のヒートドームでは、バンクーバーのダウンタウンイーストサイドの脆弱なコミュニティで、先住民の利用者のニーズを判断する上で重要な役割を果たしました。VCHが迅速に適切な治療を提供するためには、マトリアークとナレッジキーパーの努力が不可欠でした。

マトリアークとナレッジキー パーは、ヘルスケアの脱植民地化と、すべての人にとってより良い医療制度の創造に重要な役割を担っています。

先住民の歴史、口承文芸、長年の知識を活かすことで、福祉を向上させる革新的なアイデアをもたらし、共通の真実と理解を構築することで、和解に貢献してくれます。彼らの洞察力と人脈は、先住民族と主流の医療制度とのギャップをなくし、先住民族の声を確実に取り入れることに役立っています。

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