Group of people standing next to qathet General Hospital sign.

VCHでは今年、バンクーバー・ジェネラル・ホスピタル(Vancouver General Hospital)と50箇所の優先クリニックで急性期医療や入院サービスを受けに来る全患者を対象に、登録手続き時に先住民であることを自認したいかどうかを尋ねるイニシアチブを開始しました。VCHの新しいCST Cerner電子カルテシステムを使用することで、プライバシーに配慮した、自由意思で行える、包括的なプロセスで、自認に関する追跡が簡単にできるようになりました。この情報がカルテに記載されるようになったことで、私たちのチームは、個別のケアプランの一環として、文化的に安全なケアとサポートを提供することができるようになりました。

カルテに先住民であるという自認情報を追加し、スタッフが文化的安全性に関するトレーニングを受けたことで、先住民の健康ニーズに対する認識が高まりました。

VCHの先住民患者体験チーム(Indigenous Patient Experience team)への紹介件数は、2022年末の数か月で2倍以上に増え、文化的な支援のためのElderへの紹介数も増えています。

先住民患者体験チームは拡大を続けており、このチームの活動により苦情件数の減少につながっていることが初期データですでに示されています。

  • 先住民患者ナビゲーター(Indigenous Patient Navigators, IPN)の採用を増やし、常勤職として1名のエルダーズ・イン・レジデンスコーディネーター(Elders in Residence coordinator)を導入しました。
  • IPNは以前から都市部の病院で患者を支援してきましたが、現在では、ベラベラ(Bella Bella, BC)、ベラクーラ(Bella Coola, BC)、シーシェルト(Sechelt, BC)/shíshálh、qathet地域へもサービスを拡大しています。
  • 都市部で働くIPNは勤務時間を延長し、週末も対応しています。
  • IPNは、2021年にVCHに加わった2名の先住民患者クオリティリエゾン(Indigenous Patient Quality Liaisons)の業務も行い、文化的に安全、公平、かつ修復的な方法で先住民患者の苦情への対応を支援します。

      VCHのピラー

      自認と職場体験調査

      人種差別に反対する組織づくり

      ヘスルケアと持続可能性の統合